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明治時代の終わり頃完成したと言われているはなれの間。 宮内庁指定棟としてその当時から東山温泉を代表する貴賓室だったと言われています。 その専用の浴室は、明治、大正のオーラを放つ空間として、現在も現役の浴室でありますが、少しずつ疲れが見え始めていました。 2007年9月に一本の柱の土台が腐り、また、窓枠の建具も腐り、下がっていることに気がつきました。お風呂入り口の扉も開きにくくなり、修復を行いました。 その後2008年1月の雪で、軒が折れ、一部瓦屋根もくぼんできました。 「今度、雪が降ったら、折り上げ式格天井が壊れるぞ!」そんな職人さんの声に、これは大変なことになると震え上がりました。 立て続けに故障箇所が現れると、心細くなるものです。 この文化財を後世へ残すために、どう修復するか? 露天風呂風に作り替えるか、近代的な材料を使用した屋根にするか、いろいろ考えました。 悩んだ答えは、今ある姿、材料、技術をそのままに、そして今後100年持ちこたえる造りに、というものです。 2008年12月、工事開始前と、まったく変わらぬ姿を、完成させることが出来ました。完成の直後、2008年の雪が積もりました。ビクともしません。 この2年間にわたるはなれ浴室大修復は、工事そのものを、今後の貴重な文化として、伝えていかなければと思い、このページを作ります。 明治、大正時代の職人さんから、平成時代の職人さんへ、建築文化は、時代を超えて受け継がれます。 そして今日も、私たちは文化財を磨きます。 |